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執筆者の写真Hidemi

「美」汚染

更新日:2023年8月12日


「自分の身体、好きですか?」






「好きです」って答える人、どれくらいいるだろう。


私は昔摂食障害を患っていたのですが、これは自分の身体を嫌うことからくる病気。


(私の摂食障害についての記事は最後に記載しておきますね)


私は今は摂食障害ではないけど、


「自分の身体好きですか?」


って聞かれたら、


「好きです!」


って言えない自分が正直います。


昔、太ることが恐怖だった時、ちょっと太ると、


「最近太っちゃって」


「お腹のお肉や二の腕が気になる」


とか言いまくっていました。


今考えるとそれは、


「私は実はこんなデブじゃないの」


「本当は細いのよ!」


という不安からくる自己アピールだったと思うし、


「そんなことないよ。ヒデミは全然太くないよ」


という慰めが欲しかったというすごい面倒くさい女でした。


ただ、そんな日々が数年続いてた時、カナダで同じカレッジに通っていた人から、


「Hidemiが太ったとか痩せたとかいうのは、ただの嫌味にしか聞こえないからやめた方がいい」


とスパっと言ってくれた人がいて、その時にはっとさせられたのです。


50数キロの身体で「太った」なんていうやつ、太り過ぎや糖尿病が深刻な社会問題のカナダでは本当に嫌味でしかなかったと思う。


その日から私は、自分が太ったとか痩せたとか人にいうのをやめました。(たまに夫には言うけど)


でも、自分に嘘はつけなくて、今でも二の腕の肉が気になるし、ほっぺの肉も気になる。ただ過去と違うのは、そんな自分をいじめなくなっただけ。


私も十代後半から20代にかけて摂食障害にかかってましたが、現在日本の摂食障害患者の数は22万人。死亡率は精神疾患のなかで最も高く5%だそうです。


そして今でも自分の身体に心から満足できない自分がいる。痩せたら自己肯定感は上がり、太ると下がるという悪循環。


ふと昨日本を読んでいると、


Power Over(パワーオーバー)と言う言葉が出てきた。


日本語では「支配する」「思いのままに操る」


と言う意味になるのだけど、アメリカ人は平均して1日に3000もの広告を目にしているそうです。 1日に3000


ってすごい数じゃない?日本もきっと数はそう変わらないと思う。


ここで再度、本に出てきたPower Overの定義を詳細に書くと、


"I'll define who you are and then I'll make you believe that's your own definition."


「私があなたという人間の定義を決めて、そしてそれが本当のあなただと信じ込ませるわ」


- 本:I thought it was just me. - Brene Brown


この文章を読んだとき、めちゃくちゃ怖くなった自分がいました。広告やメディアから影響を受けている自分は知っていたけど、自分が信じる本当の「美」というものが分からなくなって、私は永遠に自分のボディイメージ(自分の身体)に苦しみ、心から愛せずに一生を終えるのかなと。。。


夏までにマイナス3キロダイエット!


透き通るような白い肌!


目が大きく見えるメイクテクニック!


私が3ヶ月で10kg痩せた方法!


若見えメイクテクニック!


3センチ上がるヒップエクササイズ!


私たち女性は、


若く


細く

(でも出すとこは出して)


白く


見えることがパワーオーバーによって「美」だと刷り込まれてる。



じゃぁここからどうしたらいいのか。


ここで出てきた言葉が"Real Power"(本当のパワー)


本当のパワーとはシンプルに、


「自分の変えたいことを変えること」


そしてここで必要になってくるのが、



”自分”が定義する「身体の美しさ」



特に女性は、社会が作り出した期待(エクスペクテイション)に苦しむそうです。(めっちゃわかる)


・Who we should be

 (誰になるべきか)

・What we should be

(何になるべきか)

・How we should be

(どうあるべきか)


今までどんなに運動しようとしてもうまく続かなかったのは、私の中の「身体の美」が他人に決められたもので、「人からどう見られるべきか」を気にして苦しくなってたからだろうなとなんか深いところで気づいた自分がいます。


結局、私が決めた「美」の定義じゃないから、無意識に「やらされている」感覚だったんだと思う。


じゃぁ私が定義する「身体の美」って何なんだろう。。。


という現在深い闇の中にいます。


パワーオーバーによって人に作られた「偽物の美」の定義で生きていくのは私にとって苦痛でしかないから。


みなさんの「身体の美」の定義は、ありますか?


【過去記事】


【私が読んでいる本】

・I THOUGHT IT WAS JUST ME (BUT IT ISN'T) - Brene Brown


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閲覧数:112回2件のコメント

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2 commentaires


敏弘 井上
敏弘 井上
13 août 2023

たまに見ています。今日のブログは面白かった。

美の定義ですか。

たぶん、美というものが、人が作ったブランドの一種です。

中身はカラッポ。

外見を気にする人は、目が見えない人になる必要があると思います。

ただし、本当に見えないのではなく、見えるけど、

見えない人と同様に、外見に意味を感じない認知です。

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Hidemi
Hidemi
14 août 2023
En réponse à

井上さん、コメントありがとうございます。とてもとても考えさせられます。美というブランドを、私たちはあたかも意味があるかのように信じ込んでしまっているのかもしれませんね。

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