こんにちは。英語コーチ、ライフコーチのヒデミです。
クリスマスが終わり、26日の朝となりました。
毎年クリスマスには寄付をします。
少しでも世の中に貢献したいという思いと同時に、社会が抱えている問題を考えるきっかけにもなります。
カナダはドラッグ社会と言ってもいいぐらい、ドラッグを使用している人がたくさんいます。
そしてパンデミックになり政府からの様々な規制などにより、ドラッグの過剰摂取で命を落としたり、重体となる人々が急増しています。
カナダではマリファナが2018年より合法となりました。
一方ここ最近、ニュージーランドでは2008年以前に生まれた子供たちは、喫煙(smoking)を違法とするといった法律に踏み切ったというニュースを目にしました。
そんなことをカナダ人の夫やニュージーランド、オーストラリアの先生たちと話す機会がありました。いろんな国の人の意見を聞けるので、英会話レッスンをしていて本当によかったなと思う。
ニュージーランドで喫煙を違法にすることによるメリットとデメリットを話し合う中で、一つ思い出した話があります。
日本では麻薬の取り締まりがとても厳しく、麻薬を使用している人はあたかも殺人のようなひどい犯罪を犯したような報道をされると私は感じています。
確かに、麻薬中毒者は麻薬を得るために強盗などの犯罪を犯すことはあります。でも正直言って、私はドラッグ中毒者が私に危害を与える危険な存在だという認識はあまりありません。
私はタバコも吸わないしお酒も飲まないし、ドラッグももちろんしません。
中毒性のある麻薬がいいものであるとも思っていない。
ただ、私がカナダの短大に学んでいた時、ドラッグについて取材するという課題が出された時、短大のスクールナースと話す機会がありました。
その時に、ドラッグについてどう思うかと聞いた時のナースの言葉が忘れられません。
「いいものだとは思わないわ。でも、私の患者に10代の女の子がいたの。その女の子はレイプされて、精神を煩い、ヘロインに手を出したの。その子が私に『ヘロインがなかったらとっくに私は自殺してたわ』って言ったのよ。考えさせられるわね。」
その時にまだ21歳と若かった私の中で何かが変わったのです。
今まで、すごい罪を犯していると思っていた麻薬に手を出している人たち。
その裏側には私たちが想像もできないようないろんなストーリーが隠されている。
カナダでは、麻薬の保持や売買は犯罪ですが、麻薬を使用すること自体は犯罪ではないとされています。「保持せずにどうやって使用するのか?」と思われた方がいると思います。法律の穴といえばいいのでしょうか。その理由は、麻薬使用者(ドラッグユーザー)を犯罪者にして罰を与えることでは何も解決しないから。
カナダの一部の地域では、麻薬の保持自体を"decriminalize"(非犯罪化)しようという動きも出ています。
結局、麻薬中毒者を犯罪者にして罰を与えても、傷口に絆創膏を貼って一時的に対処しているだけにすぎない。
あの時のナースとの取材は私に様々な視点を与えてくれました。
麻薬は本当に悪なのでしょうか?
ドラッグディーラーなど、麻薬を販売して利益を得ている人々は悪だと思うのだけれど、麻薬を使用している人、一人一人を悪だとして見てしまうことによって私たちが見失っているものは大きいと思う。
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カナダからの育児日記〜自己肯定感を育てたい〜
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