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「あんたの体のボスは、あんたやねんから。」
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この言葉、西加奈子さんの「くもをさがす」という実際に西さんに起こったことを描いた小説に出てくる言葉なのです。クライアントさんが教えてくれて、一気に読み切った小説。
カナダのバンクーバーで乳がんになった西さん。カナダでの闘病が描かれているのですが、闘病中にカナダの病院で看護師さんに、抗がん剤の効果の妨げになる可能性があるから漢方は止めて欲しいとお願いされた時に会話にこの言葉が出てきます。
西さんにとって漢方は精神的な拠り所になっていたことから、
「今私は本当に漢方に助けられている。だから止めたくないんです。」
と伝えると看護師のサラは、
「そうなんや、オッケー!」
とお願いしておいてあまりにもあっさり承諾したのです。
「え、本当にいいの?」
というとサラは、
「もちろん、決めるんはカナコやで。」
私の目をまっすぐ見つめて、
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「あんたの体のボスは、あんたやねんから。」
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と言われたそうです。
今日はトラストコーチングスクールで「バウンダリー」の勉強会を開催したのですが、この言葉、すごくバウンダリーに繋がるなと思うのです。
バウンダリーとは、自分が身体的、精神的にどう扱われたいかを決める見えない境界線。
カナダでは幼い頃から、
「自分の身体に入れるもの、食べるもの、触れるものは自分で決める」
という教育がなされます。
究極を言うと、麻薬(ドラッグ)でさえも「違法だからダメ」ではなく、最終的には自分で決めると言う教育がなされます。
だから、我が家では家でドラッグの危険性を子どもたちに話しますが「絶対にドラッグに手を出してダメ」とは教えていません。
あらゆる危険性とそれに伴う結末を話した上で、子どもが自ら決断できるようにドラッグに関する情報を与えます。もちろんドラッグに手を出して欲しい親なんていないと思いますが、決めるのは子どもなのです。
私たち親ができるのは、子どもが自分にとってベストな決断をするサポート。
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「あんたの体のボスは、あんたやねんから。」
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英語では書いてなかったけど、
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"You are the boss of your body."
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と言われたのだと思う。
バウンダリーの確立にあたって「自分は価値ある大切な存在か」というコアビリーフ(自分の奥深くで信じていること)がとても大切になるのですが、このコアビリーフがないと、バウンダリーの確立は難しい。
例えば自分の身体を大切だと思えていない女性がコンドームを着けて欲しいのに、お願いできないまま性行為に至ってしまうように。
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私は自分で自分の身体に触れる人を決める。
私は自分で食べるものを決める。
私は自分でマスクするかどうかを決める。
私は自分でワクチンを打つかどうか決める。
私は誰と手を繋ぐかを決める。
私は誰とハグするかを決める。
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一緒に勉強会を開催したコーチ仲間から出た「自己決定権」と言う言葉。まさにバウンダリーの確立に必要なものだなと思う。
私の身体のボスは私であり、子どもの身体のボスは子どもだから。
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「あんたの体のボスは、あんたやねんから。」
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