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執筆者の写真Hidemi

世の中の変え方 〜一通のメール〜

更新日:2023年2月13日

昨日まで、信じて疑わなかったことが180℃一転してしまう。そんな経験をパンデミックでたくさん経験しました。


2020年の春、コロナのパンダミックが始まった当初、日本に一時帰国中だった私たち一家。カナダに帰国したら、家族全員2週間の「強制自宅待機」が待っていた。家から出ると、警察に逮捕されるかもしれないという、予想もしなかった事態でした。


愛する人に会うことも禁止され、Stay Home Orderが出て、不必要に家から出ることも禁止されました。身につけるものの自由の大切さを尊重していたカナダという国で、マスクも強制になり、ワクチンを打たない人は社会から除外される。さまざまなビジネスが強制的に閉めることを強要され、学校さえも閉鎖されるというパンデミックの2年間。


今日の常識は、明日の非常識になるのかもしれない。


戦争を体験した人が「1日で世の中がひっくり返った」と言っていたのを思い出します。戦争中はアメリカを敵国だと教育されていたのに、終戦を迎えたら、社会が一転してアメリカは敵ではないという教育が始まった。


7つの習慣の本には、


「指針」が連続体の一番上にあれば、自分の存在価値を自覚し、心が安定している。「指針」が連続体の一番下にある人は、絶えず変化する社会の鏡を見て、不安定な外的要因に振り回されて生きている。


と出てきます。


社会の鏡は絶えず変化し不安定なもの。自分の中の指針がないと、常に社会の鏡に影響されてしまう。


「世の中を変えたい」


でも、私は政治家ではないし、そんな大きな力を持ち合わせていません。そんな私がパンデミックの中でしたこと。それは州知事や国へのメールです。


・ロックダウンになった時

・ビジネスを強制的に閉鎖させた時

・学校を閉鎖した時

・ロックダウン中に公園をも閉鎖した時

・マスクが強制着用となった時

・ワクチンパスポートを導入して、未接種者をレストランなどに入れなくした時

・ワクチン未接種者を飛行機に載せないという法律を作った時


今振り返っても、とても独裁的で怖い世の中だったと思います。私には大きなことはできないけど、上記のことが起こった時全て、私は政府にメールをしています。





私の一通のメールがどうなったかというと、ほとんど世の中は変わりませんでした。ただ、私にはコントロールできることとできないことがある。今の私で何ができるのか、考えた時にできたことは、自分の声を政治家に届けることでした。


そんな中、ただ一度だけ世の中を変えることができました。それは「公園の閉鎖」。これだけは州知事が通達してから翌日には撤回されて、子どもたちは公園で遊べるようになりました。家から出てはいけない、学校にも行けない、家族以外の誰とも会ってはいけない、そんな状況の中で子どもたちから公園を奪うなんて私には許せませんでした。私と同じように怒りを覚えた親がたくさんいて、その声を政治へ届けたのだと思います。


たった1通のメール。でも、たくさんの声が集まれば、世の中は動く。あの時はそう感じました。


カナダオンタリオ州の学校は、先週の金曜日と今日の月曜日は教員以外のworkerたちのストライキで学校が閉まっていました。


教員の組合と、教員以外の組合のストライキが数年に一度起こります。給与面やクラスのサイズなどの交渉が管轄である州とうまくいかない場合、労働組合はストライキに入ります。


ストライキの間は、子どもたちは学校へ行けません。学校関係者のストライキは親や子どもにとても大きな影響を及ぼします。ストライキをしている人たちもストライキ中は金銭面や精神面で結構辛いのです。誰もがストライキになることを望んではいないけど、カナダでの労働者のストライキは保障されています。


そう、先週までは、、、


なんと、オンタリオ州の知事がストライキを違法にする法律を即座に作り、労働組合とストライキを実行した組員に多額な罰金を強要しました。


昨日まで合法だったストライキが、一瞬にして違法になったのです。


オンタリオ州はちゃんとした交渉をせずに、急に爆弾を投下するようなもので、多くの人々が困惑したと思います。


世の中というのは本当に一瞬にしてひっくり返る。独裁的な政治の怖さを思い知らされました。


私ができることは何なのだろう、、、ということでやはり州知事へのメールでした。あとはその間学校に行けない子どもたちをお世話するだけ。どこまで長くなるか分からないストライキをどうやって乗り切ろうかと考えるだけでした。


私にできることと、私にできないこと

ここを区別して、あとは自分にできることをするだけ。


結果、学校職員の労働組合は他の労働組合と力を合わせて「ストライキを違法にした法律」を取り下げない限り、オンタリオで働く多くの労働者もストライキに入る作戦に出ました。そうなるとオンタリオという州が機能しなくなります。


結局、州知事は職員が学校に戻ることを条件に「ストライキ違法」の法律を撤回しました。

写真:CTV News


私の一通のメールが影響があったのかどうかは分かりません。でも確実に多くのメールが州知事まで届いていたことと思います。私ができたのはたった1通のメール。でも今回の労働組合のように、小さな声(団体)も、力を合わせれば大きな力となって世の中は変えられる。と思った今日でした。


社会の鏡(法律)なんて一瞬でひっくり返る。


だからこそ、自分自身が何を大切にし、どう生きていきたいのか。


が本当に大切になってくる。


さて、明日から息子たちは学校です。学校に行ける有り難みをひしひしと感じてます。


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