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  • 執筆者の写真Hidemi

私たちは猿であり動物である


こんにちは。英語コーチ、ライフコーチのヒデミです。


前回のブログにも書いたのですが、最近ドイツ人哲学者 Markus Gabriel(マルクス ガブリエル)の大ファンになりました。


彼がとても大切にしているのが、


Ethical Foundation (倫理的基盤)


倫理とは、


人として守り行うべき道。善悪・正邪の判断において普遍的な規準となるもの。道徳。モラル。「―にもとる行為」「―観」「政治―」

参照:goo辞書



哲学って、難しいようですが結局、


"Reasoning" (理由を見出すこと)


"Thinking"(考えること)


自分の意見を相手に押し付けるのではなく、

どんな状況でも、


相手が正しい可能性もある

と念頭に、議論を深めること。



マルクスが来日した際に、ロボットを開発している科学者、石黒教授との対談場面があり、二人は「人間とは」について議論し合います。(32:00あたりから)






ロボット開発に力を入れている石黒教授は、


We don't know the definition of humans....... but animal +technology = human. If we don't use technologies, we are gonna be a monkey.


人間の定義は分からないけれど僕は「人間+技術=人間」だと思う。テクノロジーを使わないと人間は猿になる。


と言います。


動物+技術=人間

ガブリエルは反対の意見を述べます。


We are monkeys. And that is the source of morality. (37:28)

Humanity is an animal - is a species.


「私たちは猿です」それが倫理の源です。

人間とはすなわち動物であることです。


「動物としての自己像が侵されると民主主義の土台が揺らいでしまう」


かつて、ユダヤ人大虐殺という大きな過ちを犯したドイツの憲法の一番初めにはこんなことが書かれています。


人間の尊厳は不可侵である。


「人間の尊厳」は英語で"human dignity"


今もなお、ドイツでは自分たちの過ちを教育し、伝え続けその過ちを償おうとしている。


そんなドイツの人たちにとって「人間化されたロボット」は受け入れ難く、しっかりと「人間とは何か」という定義を明確にして置かなければならないのです。


ドイツの大きな過ちは「非人間化」"dehumanization"から来ている。強制収容所は「非人間化」の果てに起こったものなのだ。だから頑固たる「人間」の概念が必要なのです。


とマルクスは言います。


人間とは何なのか。



ここを私たちは深く考えていかなければならない。


そんなことを考えていると、ふと私が子供の頃に父親がテレビを見て言った一言を思い出します。


確かその番組は、猿の群れのドキュメンタリーでした。


一匹の母親猿が、もう死んでしまい、腐敗しかかっている赤ちゃん猿をずっと愛おしそうに抱き抱えながら生活しているのです。ご飯をあげようとし、いっぱいをあげようとするけれど、死んだ我が子はもう戻ってこない。


もう20年以上前ですが、あの頃から日本では親が子供を傷つけ、殺してしまう虐待のニュースがありました。


その時に父親が、


「猿でも我が子をあんなに大切にしているのに、人間はどこかおかしくなった。」


と言ったのです。


私たちは動物であり、猿である。

ここから私たちが学べることはなんなのでしょう。


===


カナダからの育児日記〜自己肯定感を育てたい〜


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